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アラロク   

 「娘はもうアラフォーよ、」「うちはギリギリアラサーかな、」15年ぶりの懐かしいお仲間との会話です。家族の近況を聞いているときに、聞きなれない単語が耳に入りました。
「アラフォーって、お嬢さまどこかへ行ったの?」「えっ、アラフォーを知らないの?アラウンド・フォーティー、つまり40代になったってこと。」「へエー、じゃあ、アラサーは30代?」「よくできました!その通り。」「では60代を何て呼んでいるの?」「そういえば聞いたことがないわねー」「では、アラロク、気がついたらアラ、60代っていうのは、どうお?」「いいわねーその命名、本当にそうね、気がついたら、あらもう60歳?と自分でも驚いているわ」こんな楽しい会話をしながら、自分の関心事は耳に入るけれど、関心のないことはなかなか覚えられなかったり、耳に入っていないことを改めて自覚しました。

 コミュニケーションの聞き取りには5つのレベルがあるといわれています。「無視する→振りをする→選択する→注意深く→感情移入して」ですが、日頃意識の届かないところでは、無視する状況を知らず知らずの間につくっていたのです。つまり何かを聞き取ろうとする意識が、全く働かなかった状況です。
 これまでは、ビジネス研修などで5つのレベルを「無視する。これは忙しい皆様には、集まってきた情報を全て聞くのではなくて、時には意識的にブロックタイムのような状況をご自身の中でつくって、入ってくる情報を時には遮断しましょう」と説明してきました。
 これはこれで間違いではないのですが、今後は「無意識の状況」も説明に加えることを、自らの経験を通して発見しました。
巷では2、3年前から話題になっている言葉も、聞く意識がなければ、私の耳を素通りして、意識に全く残らなかったのです。
 ちなみに聞き取りの5つのレベルを知る目的は、コミュニケーションのある状況で、どのレベルで聞くか、或いは相手は聞いているかを5段階にあてはめて確認することで、対応や対策が立てやすくなるので、より戦略的になれるのです。

 友人との再会の夜、「アラロクは充実の時代、多くの仲間を巻き込もう」と約束しました。
50代はまだまだ学びの盛りと自覚して、いろいろな場所や機会を利用して、貪欲に学び続けてきました。学ぶことそれ自体が楽しい日々でした。次のステップは学んだことを自分なりに活用して楽しむのがアラロク、60代です。これまでの様々な経験や積み重ねを、日々の生活に上手く活かして、自らを輝かせながら社会に還元する意識を忘れてはいません。
 私のまわりには、魅力的な人生の先輩がたくさんいらっしゃいます。その人たちを見ていても、60代は本当に輝いていたと改めて感想を持ちます。政治も経済も混沌としています。
社会のニーズに注意深く耳を傾けて、アラロクはいぶし銀の輝きを保ちながら、これからはより積極的に社会と関わって、元気の素になりたいと張り切っています。

by yukikowakuwaku | 2009-02-16 18:08

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