「エキサイト公式プラチナブロガー」スタート!

再開   

2012年の新春をお祝いいたします。

c0137788_1761122.jpg 1月8日、午後の日差しが少し傾きはじめたころ、明治神宮にて新年の正式参拝をさせていただきました。参道には本殿に向かうご家族づれやご友人、またグループで訪れている人で溢れていました。この日も何と30万人が参拝したと聞きました。

 昨年は世界中で予測不能な自然災害や人間の欲の歪みから、争いや災害が続き、多くの犠牲者が悲しみ、たくさんの涙を流しました。

 この日明治神宮を訪れていた人々は、新しい年を機に、さまざまな苦しみや悲しみを乗り越えようと、祈りを通してご自身に約束しているかのようにお見受けして力強さを感じました。
 
 いつにも益して明るく感じられる福扇を手にして、2012年は日々の意識をもっと周囲に向けて、被災者のみな様が見せてくれた、日本人ならではの我慢強さや絶望の淵にあっても他者への思いやりを忘れない輝く魂や、綿々と継承してきた文化にもっと光を当てて、その良さを活かしつつ、新たな道をつくり進むことを明治神宮の杜で心に誓いました。
[PR]

# by yukikowakuwaku | 2012-01-08 17:00

2010年1月   


新しい年を迎えて早1ヶ月が経過しました。
 c0137788_20101375.jpg
先週、御殿場から見た朝日に輝く富士山は、六合目まで雪で覆われていました。周囲の山々の稜線を背景に凛とした姿は堂々としていて、思わず背筋が整えられました。
こうした自然と向き合うとき、人間の営みや考えの小さなことに気づかされます。

 ミレニアムからわずか10年を振り返っても、バブル崩壊後の日本社会の変化、アメリカの同時多発テロと戦争や絶えることのない地域紛争、金融システムの歪みが起こした世界規模の不況、政権交代など、近年経験したことのない数々の変化を目の当たりにして、戸惑いの中で、本来のあるべき姿を考える日々が続いています。
 何かが起こるたびに、国をあげて大騒ぎをしていますが、騒ぎの大きさに比較して、問題解決の方向に向っているとは云い難く、冷静に問題の本質を見極め、話し合いや解決のための模索をすることは極力避けているように感じられるのです。この国はいつの間に、過激な短いフレーズに踊らされて、騒々しく熱狂することをよしとし、他力本願な国になったのかと危機感を感じます。
新春の富士山から、本来のあるべき姿を教えられたような気がしました。

 昨年12月のクリスマス前後に2週間、ニューヨークでアメリカの旧友と過ごす時間を持ちました。
c0137788_20223396.jpg今回はひさしぶりにニューヨーク郊外にある友人の学校を尋ねて、短時間の想像を超えた大きな成長に感動しました。
 2歳から18歳までの独創的な教育カリキュラムと施設の行き届いたこだわりが特徴です。カリキュラムは一人一人が個人として力をつけるための創意と、他者の違いを受け入れる力、そして最終的にはグループで協力する力を養う目的で創られています。そのための施設は随所に、日本文化の香をアクセントに取り入れてくれていました。彼女の理解する日本文化の香とは、「・・道」に通じる、一つのことを深く極めるために、己との戦いの哲学的な取り組みと理解しているようです。そのための畳の部屋や素足で利用する板張りの部屋など、アメリカの教育現場に異文化の良いところを取り入れる姿勢は、グローバルという言葉を使わずとも、違いを尊重し、受け入れる環境を創っているのです。

 友人のユース(若い人たち)教育の理念は、私のアダルト(成人)教育の理念にも共通します。また日米の違いを超えて、目指すところは人間の成長です。進化の歩みを止めることがないように互いを勇気づけ刺激を受けあっています。
 東京に戻って現実に目を凝らすと、海外の友人たちが注目する日本の文化は風前の灯火となりつつあるようです。今年は広い視野を持ちながら、もっと日本という私たちの国に目を向けて、本来の素晴らしさを取り戻すための取り組みを仕事の中に活かしたいと考えています。内向きにならずに、世界の中の日本を再考し、整える働きの一歩を踏み出します。
[PR]

# by yukikowakuwaku | 2010-01-31 19:25

ワインの楽しいイベント2つ   

c0137788_1457642.jpg 6月は忙しくて近況を書くことができませんでした。
その合間を縫って、楽しいことを組み込むことだけは忘れません。この間もまた、思いがけないたくさんの出会いと仕事の達成感を味わった充実したひと月でした。
 とりわけワインの2つのイベントは、忘れられない思い出です。

 一つ目は6月24日、カナダ大使館B1にあるシティークラブ・オブ・東京でのワイン・ディナーです。クラブ・ソムリエが弊社のワインの中からエスターリナの6種類を選び、それを基にそれぞれのワインに関する情報、例えば葡萄が作られている場所や地形の特徴、地域の温度、良いものを生み出すための工夫などを、映像を交えて、弊社のワイン担当代表がわかりやすく語りました。「へーなるほど、その結果がこの味や色に・・・なるほどねー、ウム・・・」グラスを鼻に近づけ、光に当て、静かに廻しながら、カリフォルニア最北端のメンデシーノでできたエスターリナをゆっくり口に含み、満足気に楽しんでおられました。
 ホワイトハウスでも活躍されたクラブ・シェフは、アメリカのワインのおいしさを引き出すために、この夜はスペシャル・メニューを考えて、自ら腕前をふるってくださいました。ワインの個性や特徴を印象づける一つ一つの見事な料理に感動しました。
 スタートはドライ・リースリング2007で始まりました。ホワイトハウスでも度々ディナーのテーブルに上った人気の辛口の白と前菜の盛り合わせの絶妙なとりあわせに、「今夜はかなり驚かされそうですね」と囁きあう同じテーブルの方たちのワクワク感が伝わってきました。続いて平目のポアレとシャルドネ2005、ピノ・ノアール2007、メルロー2004、カブレネ ソーヴィニオン2002に合わせた料理が続き、最後のジンファンデル2005にはりんごを詰めた豚ロース肉に ソースジンファンデルの組み合わせにも驚かされました。
 当日の参加者はクラブのメンバーとゲストのみなさまですが、クラブ内のワインクラブのメンバーは、世界中のワインに精通しておられ、好みもはっきりした面々ですが、ご満足をいただき「今夜は120点」の評価をいただいてほっとしました。ワインはそのバックグラウンを知ることや、相性のいい料理で、本来の個性が引きあげられることを改めて教えられた一晩でした。
br clear=all
c0137788_1459897.jpg7月2日にはホテル・オークラで開かれた在日アメリカ大使館主催の、独立記念日のレセプションに弊社のドンキー・アンド・ゴートの中からグルナッシュ・ロゼとヴィエイユ・ヴィニュー シラーを提供させていただきました。
 会場の入り口にはオバマ大統領の等身大のパネルがゲストを迎えていました。ズムワルト臨時代理大使のご挨拶で始まり、横須賀の米海軍第7艦隊音楽隊による演奏やディズニーからはミッキーマウスとドナルドダックが駆けつけ、ホットドッグやピザ、ハンバーガー、ドーナッツ、チーズケーキ、やチョコレートにビール、ワインと盛りだくさんのアメリカを象徴する食べ物の数々に、平安の間とコンチネンタルルームはアメリカ一色に盛り上がっていました。
 ワインは、アメリカのワインを取り扱っている弊社も含めた5社が、それぞれお祝いの日に相応しい華やぎのあるワインを選んで大成功。同業他社の皆様と協力しあいながら、私も久しぶりにアメリカの独立記念日を祝いました。
 景気後退が叫ばれている中で、いま出来ることで明るく楽しい雰囲気を盛り上げる演出の見事さは、ぜひ見習いたいと思いました。
ドンキー・アンド・ゴートのラベルが人気で、中身を味わっていただくとさらにファンになってくださるようです。
[PR]

# by yukikowakuwaku | 2009-07-13 14:14

2009年5月の連休   

c0137788_16563624.jpg5月の連休は、冬から夏への季節の大きな転換期。約半年間使ってきた冬向きの生活必需品の寝具から始まり、主に衣料品などを、3月頃から徐々に切り替えてきた最後の仕上げをします。この習慣はいつの頃からか、自分なりの生活のパターンとなって、バタバタとそれらしいことをして季節を感じる、楽しい時間です。
今年は更に4つの計画を加えました。
①地下室の整理。(現在は物置になっているので、もっと有効な使い方をしたい。そのために不用品は大胆に捨てる)
②両親の鎌倉の高齢者施設を訪問して一日ゆっくり一緒に過ごす。
③仕事のサポート。(この期間も仕事をしている若い人たちの勉強会に参加する)
④映画鑑賞と読書。

 計画の実行初日は、地下室の不用品の整理です。築25年の地下室の天井はアスベストで覆われているのではないかと気になっているので、マスクをし、頭はタオルで覆い、手には軍手を着用して完全防備で開始しました。不用品の主なものは電化製品、食器、台所用品、日用品、旅行用品(スーツケースや袋類バック)など45ℓのゴミ袋になんと4つになりました。不燃ごみの収集日に出せるように車庫の片隅に積んでヤレヤレ。
 朝8時にスタートして、昼食休憩を1時間取って、夕方5時まで黙々と不用品の分別をしたけれど、結果は目に見えて広いスペースが出来たわけでもなく、これまでとたいした変り映えがしません。それでも出たゴミの量を見ると「いったいどこにこれだけのものが入っていたのだろう」と感心します。時々思いがけない懐かし品々と再会しますが、グット我慢して手を止めず、クールに片づけに集中することを心がけました。

  計画2は、両親の暮らす鎌倉へ。途中デパートに寄って、お茶好きの母に新茶と新しい急須を求めました。先月たずねたときに「手元が狂って急須の蓋が欠けたの」と気にしていたのを思い出し、「煎茶は万古焼きの急須で入れるのが一番」と言っていた母のこだわりを尊重しました。「ここでは年齢や体調に応じて調理された食事と、日に2回のおやつは、バラエティーに富んでいて、私には食べきれなくて助けてもらうのよ」と94歳の父を振り返る。行き届いた手厚い対応に、自らお茶を入れる機会もほとんどないようすですが、訪問者へのホスピタリティーや季節感を維持してもらうための作戦です。
 父の読書熱はいまだ衰えず、健康維持のために毎日歩いて片道15分ほどの図書館に通い、午後の時間を3時間ほど過ごすことを日課としているようです。歩くこと、外気に触れること、母のおしゃべり相手から逃れる時間の確保(?)などでしょう。父の机の上には佐藤優氏の最近の著書が2冊あったので、好奇心の旺盛さも衰えていないと感心しました。5時間ほど一緒に過ごしたこの間は、思い出話の聞き役に徹しました。

 計画3は、30歳代後半の意識も行動力もやる気も満々の若手の経営者の勉強会に誘っていただき、朝9時から夕方5時まで、これからの日本の理想的なビジネスのあり様をディスカッションする仲間に加わりました。休みを返上しての猛勉強ぶりに、彼らのような若者が居るかぎり、日本は安泰だと、熱心な彼らを誇りに思いました。最新のビジネス書もよく読んでいて、しかも情報がうまく整理されていて感心しました。


c0137788_1763161.jpg  計画4は映画ですが、さすがに連日の過密な予定をこなしてゴールデンウイークの最終日を迎え、しかも外は雨、1日1回の上映で11時10分が開演時間ですが、1時間前まで行こうか、行くまいかと迷いました。日ごろは「決めたことは実行しましょう」とか「優柔不断は最大の敵です」などと人に勧めて、本人は諦めていいの?と自問すると急ぎ電車に乗って日比谷の映画館に駆け込みました。辛うじてセーフ。
  映画は『りりい、はちみつ色の秘密』(原題:The Secret Life of Bees) 1964年の夏、サウスキャロライナに住む14歳の少女リリイは4歳のときに母を亡くし、横暴で愛のない父親に絶望して、黒人の使用人を巻き込んで家出をします。行き先は母親の形見の品から見出した地名、そこで、養蜂業を営む黒人女性を尋ね、相手の同情をひいて転がり込みます。この家での3姉妹を中心とした、さまざまな人たちとの交流を通して、家族愛を知り、成長してゆく過程を、当時の時代背景を織り込みながら描かれた作品でした。 
 同じ頃、東京では数ヵ月後に開催を控えた東京オリンピックの準備に沸いていましたが、アメリカではジョンソン大統領が有色人種への差別撤廃を訴えた公民権法を制定します。差別が根強いから、法の力を必要とする当時の南部サウスキャロライナの、男女の、黒人への、差別の中で、ハチの巣箱から蜂蜜を採取する方法を学ぶときに、少女は黒人女性から「大切なのは蜂に愛を送ること」と教えられ、蜂に畏敬の念を示すシーンが愛らしくも印象的でした。はちと人間に共通する世界と愛を教えていたのでしょうね・・・
2008年に制作されたこの作品には、たくさんのメッセージが込められていましたが、今日はここまで。
 
 ゴールデンウイークとは良いネーミングだと、1週間を思い返して感想を持ちました。この間に植えたトマトにも小さな実がつき【写真上】、キュウリには花【写真下】が咲き始めました。明日に続く今日を大切にしたいと成長の早い野菜から日々学んでいます。
[PR]

# by yukikowakuwaku | 2009-05-11 16:02

4月4日(土)の贅沢   

c0137788_1674614.jpg 週末の早起きの目的はガーデニング。コーヒーとバナナの簡単な朝食のあと、7時から約3時間、庭に出て、芝生の雑草取りと、長く咲き続けているクリスマスローズ、寒さに耐えたベコニアやゼラニュームにご褒美の油粕を苗の周りに埋める。シュンランが、千両の根元に、いまが盛りと可憐な黄色い花をつけている。木陰の千両には小鳥に食べられるのを逃れた真っ赤な実が、少しだけ残っていた。どの花々も暖かい春の光を浴びて大きく伸びをしているようでかわいい。

 今日一番の楽しみは、以前に小泉先生からご紹介をいただいた地元のお蕎麦屋さんで昼食をいただくこと。人気のお店と聞いているので、ピーク時を避けて早めに家を出る。

途中、ところどころで枝を大きく広げた満開の桜に出会う、儚げな淡いピンクの美しさにしばし足を止めて見とれてしまう。カメラのレンズ越しに、「ここからのショットはどうかな?それともこっちからのほうがいいかな?」などと独りつぶやきながらベストショットを狙う。

住所も場所も曖昧なまま、耳に残っている目印を頼りに、大体の見当をつけて一本の道を喜多見の駅前から住宅街を北西にすすむこと約15分、左手先に駐車場の案内を示すそばと書かれた旗が見えた。そこから道路を挟んだ斜め先の瀟洒な日本家屋が目的の『志美津や』だった。

せっかくお目当ての蕎麦屋に来て、チョット邪道かなと思いつつ、自家製粉の手打十割蕎麦とミニ天丼がセットになった昼のメニューを注文する。そばを一口すすって、思わず「美味しーい!」と声が出てしまう。細めのスッキリした與のあるそばのシコシコ感がたまらない。そばつゆも甘さを抑えた江戸風味で、生わさびがそばのキリリとした個性を引き立てる。メニューにはそばの栽培者の顔写真が載っていたが、「もう一枚生産地の違ったざるそばを注文したいなー」と思いつつ天丼に移る。そばつゆに蕎麦湯を注いだ汁をいただきながら、天丼もさらりとして美味しい。突き出しのそば豆腐と浅漬け、どれもきれいにいただいて大満足。

 食べ終わって、おかみさんらしき人と話をする。「こちらのお店にはカーター元大統領も来られたと聞きましたが、本当ですか?」と私。「ええ、この店を建て直す前の年に来て、おそばを食べていかれました。この店はここでもう30年やっています。」「そうですか、私はグルーンプラザのメンバーだったので30数年前からテニスにすぐ近くまで来ていたのですが、全く知りませんでした。」「これから、どうぞご贔屓に、よろしくお願いします。」「こちらこそ、よろしくお願いいたします。」ご主人もわざわざ出てきてくださって名刺を頂戴した。


c0137788_1673450.jpg 10年ほど前にグリーンプラザが解散して、跡地にマンションができたと聞いていたけれど、その後どのような変貌を遂げたか、回り道をして野川沿いを歩いてみた。

かつて週3日は汗を流したテニスコートのあった場所には、瀟洒なタウンハウスが建ち並び、野川との景観を保ちながら緑のオープンスペースをたっぷり取った新しい町並みができていた。
その緑のうえでピクニックを楽しんでいる若い家族づれの多さに驚きながら、この間にすっかり巨木と化した川沿いの桜並木の成長にも歳月を感じながら、しばし懐かしさに浸り、社会の喧騒から逃れていた。
[PR]

# by yukikowakuwaku | 2009-04-05 16:25

来日中の友人を通して知るアメリカの近況   

「街中がいまだに高価な品々に溢れ、活気があって、この国も不況下にあるとはとても思えない。」「日本人の貯蓄率は高いと聞いていたけれど、こういうときにその威力を発揮して、不況をものともせず、といった様子ね。」来日中のアメリカの友人たちが口々に驚きの声をあげます。
 「デパートの地下食品売り場には、さまざまに飾りつけされた高価な和洋菓子の多さにビックリ、いまだに買う人たちがいるのね。驚いた!」ケーキやクッキーは買ってくるものではなくて、食べたければ自分たちで作る意識の彼女たちには、あの繊細な芸術作品のようなスイーツは見るのは楽しいけれど、高額を払って食べる理解はできないといいます。

 「ニューヨークは金融関連の失業者で溢れていて、彼らの利用していたレストランはあっという間に倒産し、子どもたちは私立の学校に通えなくなり、住宅ローンを抱えた30代40代は、本当に悲惨な状況よ。」「ユキの好きだったワシントンの家の近所のSコーヒーも、研究者や先生たちの利用が激減して1月に閉店したわ・・・」

 私自身、昨年12月に垣間見たバンクーバーでの北米の経済不況も、あれから3ヶ月が経過して、ニューヨークやワシントンDCでは更に深刻な様子を、これらの話から聞き取りました。不景気とはいえ、外から見た日本の経済の底力はたいしたものだ、と彼女たちは驚きの感想を持ったようです。
「日本は1990年代にバブルと崩壊を経験して、不況に打ち勝つ術を身につけたのね、レッスンが活かされているということね。」「・・・・・・・」どのコメントにもすぐに対応ができない私・・・

 最近、自国の現況を他者に話すのは難しいと感じています。どの切り口から、どのように入って、どんな説明をしたら、長年日本と何らかの関わりを持ち、愛してくださっている友人たちの理解が得られるか、いま国内で起こっていることを整理することができなくなっています。
 これまで、日本の文化だと思って誇りにしてきた価値観は曖昧になり、常識と思ってきたことも通用しなくなって、基軸になるものがいつの間にかすっかり無くなってしまったような気がするのです。
その結果、いたるところでフローな現象が起こっているように思えるのです。
そこで「今の日本はこうなのです。それにはこんな理由が考えられ・・・、そして数年以内にはきっとこうなります。」と確信を持って言えることが何一つないのです。

 一見元気そうなデパートのそれぞれの売り場から、商店、企業や組織、国家、そして個人にいたるまで、一皮剥けば、戦後約60年続いてきた右肩上がりの成長と栄華にどっぷり浸って、それを享受することに熱中するあまり、それぞれの持ち場の理念を忘れ、いつのまにか消滅させてしまっていたことにも気づかないありさまです。
 この間の最大の欠落は、考えることを重要視しなくなった文化を拡大させてしまったことのようです。それは遠来の客との会話を通して、私自身が日ごろどれだけ疑いを持って仮説をたてることができているか、を問われている場面で、言葉に詰まることがしばしばあり、改めて気づかされました。

 これまで考えられなかった友人からの驚きの質問もありました。それは「日本人はオバマ大統領をどのように見ているか?」彼女たちも自国のフローを食い止めることに腐心しているようです。

 桜の花見を約束していたのですが、当初の予定を早く切り上げて、急ぎそれぞれの大変な渦中に戻ってゆきました。
[PR]

# by yukikowakuwaku | 2009-04-01 17:41

減らさないほうがいい支出   

「(不況下でも)減らさないほうがいい支出」(米)ウォルストリート・ジャーナル3月1日の見出しが目を惹きました。

不況下にあって、私たちは日々さまざまな節約を心がけています。例えば外食はやめて、家で食事をすることも一つです。
そうするとカロリーのバランスも考えるようになるので、健康的になり一石二鳥です。
節約は必ずしもマイナスの要因だけではないけれど、この時期減らさないほうがいい支出もあります。

・専門家のアドバイスを受ける
・債務の返済
・自分自身への投資
・ちょっとした気晴らし
・プロに任せたほうが格段に速く済むもの
・正しく比較するための経費 

 ここでは新聞の性格上、投資の意味合いがあることを考慮に入れても、共感する支出とそうでないものもありおもしろかったので参考まで・・・。

 新聞の内容が心に引っかかって、昨夜はさっそく「ちょっとした気晴らし」に、メリル・ストリーブ主演のミュージカル映画「マンマ・ミーア」を観てきました。ギリシャの小さな島のポンコツ・ホテルの女主人には父親を知らない20歳の娘がいて、明日はこの娘の結婚式です。
 式を前に、娘が母親の日記から、父親候補者らしき3人を見出して、彼女に内緒でそれぞれに招待状を送ります。すると全員が前日、島に集合。真っ青な海と空、ABBAのダイナミックでリズミカルなメロディーに乗って、結婚式までの2日間を騒々しく繋ぐメリル・ストリーブの活躍。
’70年代後半が青春だった母親世代の今を、懐かしい音楽に乗せて楽しく描いて、元気の出るミュージカルに仕上げていました。

 元気のもとはメリル・ストリーブの活躍です。自然体だけれど、ダンスも歌も見事に鍛え抜かれていて、プロフェッショナルな仕事に感動しました。
「昨今、・・・道とか、プロフェッショナルな仕事のできる人が少なくなったことが、金融危機に端を発した社会不安が広がる要因の一つ」と悲観的だったので、溜飲が下がる思いがして、気がついたらABBAの音楽にすっかり乗っていました。

 プロフェッショナルな仕事ぶりと言えば、先月聴いたアナ・チュマチェンコのヴァイオリンの演奏にも深く引きつけられました。
ミュンヘンの音楽大学で指導の傍ら、演奏活動も積極的に続けておられ、60歳は超えていると思われる長いキャリアが示す、曲に対する深い理解と見事な表現力、そしてそれを支える確かな技術に感動しました。

 生きてきた歳月を、自分自身のキャリアに反映させるためには、日々の厳しい自己鍛錬と若々しい心を維持する好奇心は不可欠だと考えます。
この時期をどのように過ごすのか?二人の熟年女性の仕事振りを通して、わたくしたち一人一人にそれぞれのプロフェッショナルな意識が問われているように受け止めました。
減らさないほうがいい支出・・・確かに大事ですね。
[PR]

# by yukikowakuwaku | 2009-03-07 15:06

アラロク   

 「娘はもうアラフォーよ、」「うちはギリギリアラサーかな、」15年ぶりの懐かしいお仲間との会話です。家族の近況を聞いているときに、聞きなれない単語が耳に入りました。
「アラフォーって、お嬢さまどこかへ行ったの?」「えっ、アラフォーを知らないの?アラウンド・フォーティー、つまり40代になったってこと。」「へエー、じゃあ、アラサーは30代?」「よくできました!その通り。」「では60代を何て呼んでいるの?」「そういえば聞いたことがないわねー」「では、アラロク、気がついたらアラ、60代っていうのは、どうお?」「いいわねーその命名、本当にそうね、気がついたら、あらもう60歳?と自分でも驚いているわ」こんな楽しい会話をしながら、自分の関心事は耳に入るけれど、関心のないことはなかなか覚えられなかったり、耳に入っていないことを改めて自覚しました。

 コミュニケーションの聞き取りには5つのレベルがあるといわれています。「無視する→振りをする→選択する→注意深く→感情移入して」ですが、日頃意識の届かないところでは、無視する状況を知らず知らずの間につくっていたのです。つまり何かを聞き取ろうとする意識が、全く働かなかった状況です。
 これまでは、ビジネス研修などで5つのレベルを「無視する。これは忙しい皆様には、集まってきた情報を全て聞くのではなくて、時には意識的にブロックタイムのような状況をご自身の中でつくって、入ってくる情報を時には遮断しましょう」と説明してきました。
 これはこれで間違いではないのですが、今後は「無意識の状況」も説明に加えることを、自らの経験を通して発見しました。
巷では2、3年前から話題になっている言葉も、聞く意識がなければ、私の耳を素通りして、意識に全く残らなかったのです。
 ちなみに聞き取りの5つのレベルを知る目的は、コミュニケーションのある状況で、どのレベルで聞くか、或いは相手は聞いているかを5段階にあてはめて確認することで、対応や対策が立てやすくなるので、より戦略的になれるのです。

 友人との再会の夜、「アラロクは充実の時代、多くの仲間を巻き込もう」と約束しました。
50代はまだまだ学びの盛りと自覚して、いろいろな場所や機会を利用して、貪欲に学び続けてきました。学ぶことそれ自体が楽しい日々でした。次のステップは学んだことを自分なりに活用して楽しむのがアラロク、60代です。これまでの様々な経験や積み重ねを、日々の生活に上手く活かして、自らを輝かせながら社会に還元する意識を忘れてはいません。
 私のまわりには、魅力的な人生の先輩がたくさんいらっしゃいます。その人たちを見ていても、60代は本当に輝いていたと改めて感想を持ちます。政治も経済も混沌としています。
社会のニーズに注意深く耳を傾けて、アラロクはいぶし銀の輝きを保ちながら、これからはより積極的に社会と関わって、元気の素になりたいと張り切っています。
[PR]

# by yukikowakuwaku | 2009-02-16 18:08

新年明けましておめでとうございます。   

 2009年の年明け正月3が日は、東京は連日晴天に恵まれて、たっぷりと太陽の光を家の中に取り込むことが出来ました。日頃はなかなか家に居られないのでうれしい時間でした。
今日から仕事はじめです。

 年末には忙しい合間を縫って、久しぶりにおせち料理をほぼ100%手作りで準備が出来たのは、ちょっといい気分。日本の正月を祝う伝統的な料理の一つ一つの意味を考えながら作るのは、なかなかいいものです。
 12月はクリスマス料理や冬のカナダで出会った新鮮な食材など、食と文化を考える機会がいろいろとあったので、ついつい頑張りました。
 昨日は、そのおせちの残りでバラ寿司を作って、鎌倉の両親に届けました。父は94歳になりましたが、母から受け継いだ味に「食欲はないけれど、これだけは別だね」といって喜んでくれました。

 これに先立つ12月30日には築地市場で食材を求めたのも13、4年ぶりのことです。年末ということもあったのでしょうが、久しぶりに訪れた築地の場内には、子ども連れや、60歳~70歳の熟年カップル、雑誌片手の若い人たちの多いのに驚きました。中にはハイヒール姿の人もいて、驚きを越えて呆れ返ってしまいました。まるでどこかの観光地にでもいるような錯覚にとらわれそうで、10年以上が経過すると、こんなに様子が変わることに戸惑いと違和感を覚えながら、雑念を振りきり早々に買い物を済ませました。
 かつては場内への素人の入場が厳しく制限されていて、そのなかを掻い潜って潜入するので、市場の営業妨害にならないように気をつけながら、馴染みのお店で分けて貰うというのが当時の買い物の記憶です。お店の人たちも、素人客には厳しかったものですが、当然と受け止めて、ちょっぴりスリルを味わいました。
同時に、それぞれの道のプロと素人の境界線がしっかりしていて、相互に尊重しあっていました。

 海外に出かけても市場めぐりが好きで、地元の人に聞いて、可能な限り早朝の市場を訪ねます。理由は市場での人々の対応や食材をどのように扱っているかによって、その地域の人々の生活レベルや、飾らない人間性がよく見えるからです。
 昨年12月9日から14日までカナダのバンクーバーに行ったときも、本来の目的である国際会議出席中のそれぞれのイベントに影響が出ない限り、市場や小さな商店を覗いて歩きました。中でもグランビル・アイランドの市場は楽しいものでした。
 市場には花屋、果物屋、八百屋、肉屋、魚屋、パン屋、チーズ屋、パスタ屋、惣菜屋、チョコレート屋、クッキー屋などがたくさんあって、ハチミツやジャム屋やオリジナル・スパイスの店もありました。好みのものを好きなだけ買えるうれしい小さな店から、焼きたてのパンと薫り高いコーヒーを買って、市場の端の海に面したテラスで食べた朝食の味は忘れられません。

 ひるがえって、築地のそれぞれの食堂の前の大勢の列を見て、何かが違うと感じました。
そこで、多くの築地ファンのために、家族でゆったりと楽しめる、場内にあるあらゆる食品が揃った市場と、それを何時間も待たなくても気楽に食べられる場所をあの中に併設してはどうか、玄人の仕事場と素人の買い物や遊び場とは分けるべきだと考えました。
 世界中から集まる人たちに、気楽に、安全で、美味しく、日本の食文化を理解し、楽しんでもらう工夫はすべきだと強く思いました。

 これまでに経験したことのない経済危機の中に在ると言いながら、どこかこの国のリーダーたちの言動には、それを乗り越えようとする強い意識や具体的な展望や提言が見えず、(とにかく学習が不足していて、場当たり的な答えしか聞こえてこない)よその国の動きを見て追従しようとする傾向が未だに見え隠れするのが残念でなりません。
 国際会議で再会した70余カ国の参加者のそれぞれの近況は、想像を超えた経済危機の中で集まり、上手く行くかどうかではなくて、お互いの創造的な知恵を分かち合うことに熱心でした。過去に捉われないで、少しでも前に進もうとする意識に圧倒されました。
 今年は、自国の身近なところから一つ一つの在り様をじっくり再考して、個人レベルの学びを深くし、変えるべきところは変える勇気を持って、若い世代が日本の将来に夢が持てるようなビジョンを考えませんか?年末から新年にかけての私の身近な経験からの提案です。 
今年もどうぞよろしくお願い致します。
[PR]

# by yukikowakuwaku | 2009-01-05 12:00

「9月第1週」   

 9月6日からお気に入りのヨガのレッスンが1ヶ月ぶりに再開されました。集まったお仲間全員が、夏休み中に腰痛を患って、ほうほうのていで出席しているのが分かり、互いに大笑いしました。腰痛の原因はそれぞれ違っていても、何らかのストレスを負って、これが腰に現れていることは明らかで、暗黙の了解と思いやりで、誰も「なぜ」は話題にしません。
 レッスン後に「悠紀子さん、それぞれの今年の夏は終わりましたね」というメールを仲間のお一人から受け取って、「そう、今年の夏は終わった。さあ、秋は私の季節にするぞー」深呼吸と同時に腰をさすりながら、独り呟きました。友人の一言と、ペップトークで体中からエネルギーが湧き上がってくるのを感じるから不思議です。

 8月7日から夏の短い休暇をアメリカ東海岸メイン州のポートランで過ごしたくて、40年来の旧知の老夫婦を訪ねました。メインまでの直行便はないので、成田-シカゴ-ポートランド(メイン)のコースを選びました。ところがシカゴ-ポートランド間で幾つかの不幸な出来事が重なって、目的地には予定を12時間以上も遅れて到着しました。
友人宅にたどり着いたのは、何と深夜の2時を過ぎていました。アメリカ国内便乗り継ぎの不幸な出来事とは・・・
その1、原油高の高騰で国内便は満席にならなければ飛ばなくなった。(路線によって は間引
き運行をしている)
その2、異常気象による天候不順で小型機がスケジュールどおりに飛べない。(想定以上の雨
量、落雷、暴風雨などが多発している)
その3、上記の理由なども含めたさまざまな要因が航空会社の運営を悪化させ、顧客へのサ
ービスが低下している。
などがあげられるようですが、心の準備のないままに度重なるターミナルの変更や目的地までの経由地の変更など、予想外のことが旅の途中の海外で起こると、対応能力が目覚めていないままに右往左往して、心身ともに疲労困憊してしまいました。
 このときに一つ気がついたことは、アメリカ国内を旅する人たちの対応力です。予定どおりに事が進まなくても、大きな声で怒るでもなく、淡々と指示や変更に従っている様子に不思議な印象を受けました。声を荒げている人がいないのです。
 日頃、東京で私鉄を利用しているのですが、複々線の工事やアクシデントで、電車が予定通りに動かずに遅れが発生すると、駅やホームの乗客は大声で駅員を罵倒しているシーンを見かけます。自然災害による遅れのときも同様です。
 アメリカ国内の航空カウンターでの変更に関する人々の対応の静かさは、個々人の寛大さによるものなのか、諦めなのか、気になりました。周囲の人に聞くこともできたのですが、声をかけるエネルギーはあの時はありませんでした。いまは感想を聞いておくべきだったと悔やまれます。
 往路だけではなくて、復路も予定外のポートランドの空港からボストンの空港までバスで大回りの移動が加わり、さんざんでした。
 
 これは現在のアメリカが抱える政治的、経済的な問題に、地球環境の破壊による気象の変化なども加わって、相互に関連、連動した結果が、このような度重なる「キャンセル」 の形で現れているとしたら、現状認識の甘いわたくしに、いま世界で起こっている日本も含めた現実を知ることへの警告だったのかもしれない、そのうえで現在と将来を考えなさいと教えられた機会だったのかもしれないとちょっと深刻に受け止めています。

 ポートランドでの楽しい夏休みは、次の機会にお伝えします。
[PR]

# by yukikowakuwaku | 2008-09-06 10:00 |